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CLTの市場成長性POTENTIAL GROWTH

CLTとは

CLT(Cross Laminated Timber)とは、ひき板(ラミナ)を並べた層を、板の方向が直交するように重ねて接着した大判パネルのことです。

CLTは1990年代中頃からオーストリアを中心として発展してきた新しい木質構造用の材料です。
現在では、オーストリアだけでなくヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されており、また北米地方やオセアニア地方でも規格作りや工場生産がスタートするなど、CLTの利用が世界各国で急速な広がりを見せています。

日本でも木造在来工法、鉄骨造、RC造に替わる新しい構造体として注目を浴びており、最近では新国立競技場の建築にもCLTが採用され話題となりました。

日本での市場成長性

日本においてCLTを利用した建物の建築は、近年に急増しております。

2016年と2018年のCLTを利用した建物の地図比較

2016年4月

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2018年5月

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(出展:日本CLT協会)

毎年着実に市場が拡大しつつある傾向が見て取れ、特に直近の伸びが大きい。

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(データ出所:株式会社矢野経済研究所)

CLTで建築するメリット

❶ 環境に、地球に、やさしい

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  • 地球にやさしい

    建築のライフサイクルアセスメント(LCA)は建築材料の製造時から建物を使用している時のエネルギー、解体廃棄させるまでに発生する二酸化炭素(CO2)の総量をその建物の寿命で割ることにより建物に費やす1年当たりのCO2発生量を評価する手法です。
    コンクリートや鉄に比べて木材は製造する時のエネルギー量が少なくCO2の発生量が抑えられます。
    そのため木造の建築物はLCAでの評価を高く出来ます。
    また、木は成長する過程で空気中のCO2を固定して伐採されても木材として利用されてから廃棄・燃料になるまで炭素を貯蔵しており、その間に新たな植林された木が成長します。
    つまり、利用するときに発生するCO2は新たに成長する木材が吸収してくれるということです。
    CLTは木の塊ですので従来の木造建築物と比較して単位面積当たりの木材使用量が多く木材利用量を促すことになります。

  • 二次利用

    CLTは製造時のデータを保管することにより再利用が可能です。分解もボルト、ビスで接合されている為にCLTを痛めることがありません。
    鉄筋コンクリートの建物の多くは、解体後に再資源として鉄筋や骨材に分別してリサイクルされますがCLTは解体及び移設が可能です。
    例えば仮設店舗や災害時の仮設住宅用のパーツを分解して保管し必要な時に組み立てて使用することができる こともメリットのひとつです。

❷ 優れた耐震性能

  • 軽量

    同じ大きさのPC(プレキャストコンクリート)パネルと比べ、4分の1程度の重量になるため建物自体が軽量となり地震力の軽減につながります。
    また、建物の重要な部分の基礎工事を簡略化できます。

  • 面で支える構造

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    これまでの柱や梁などの木質構造材料とは異なり大きな面として利用できる重厚な構造材です。分厚い材料全体で構造を支えて構造的に安定した建物が建てられます。
    振動台実験による性能検証が行われましたが、阪神・淡路大震災を再現した揺れに対しても大きな損傷はなく倒壊することもありませんでした。

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    平成27年2月に国立研究開発法人防災科学技術研究所(兵庫県三木市)で行われた実大振動台実験

    国産スギを使用し5階建てと3階建てで仕様を変えて実施されCLTを用いれば5階建てでも十分な耐震性能が確保できることが示されました。

❸ 建築施工期間の短縮

  • 寸法安定性が高く扱いやすい

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    木材は繊維方向によって収縮率が異なる材料ですがCLTは材料を直交積層することで互いの層が変形を抑え合い通常の木材よりも寸法変化が少なくなります。
    精度の高い加工により施工性も高まります。

  • 大判パネルで素早い施工

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    大きな面材で部材点数が少なく現場での施工がスピーディーです。
    また、工場でパネルの製造と加工がされるため現場での騒音も廃棄物も少なくなります。

  • 短い施工期間

    工場で製造・加工が行われる為、現場での施工が少なくなります。
    PC(プレキャストコンクリート)パネルで9階建て集合住宅を施工するのに必要な期間は約30週間ですがCLTは約9週間で施工が可能となり約5ヶ月も工期を短縮したことになります。【 ※海外での施工で比較 】

❹ 優れた断熱及び耐火性能

  • 構造体の断熱比較

    木材はコンクリートに比べて10倍、鉄と比べると400倍以上もの高い断熱性能を持っています。
    CLTは厚みを持った材料なので夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境を実現できます。

    木材は熱を伝えにくい

    材料 熱伝導率(W/(m・K)
    空気 0.024
    木材 0.12
    コンクリート 1.6
    53
  • CLT構造の検証

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    写真の実験では下面の火がついている面は1200°Cに達していますがCLTの上側の温 度は20°Cです。

    建物を燃やしたところ、1時間後に間仕切り壁を設けた防火戸が燃えるまでに火災中の室温は1000°Cを超えましたが隣りの部屋は18°Cと温度変化はありませんでした。

  • 構造体の防耐火

    CLTなどの厚板は火災時表面に炭化層を形成しながらゆっくりと燃えることが実験により確認されています。
    比較的燃え進みが速いスギでも毎分1mm程度であり1時間の火災を想定しても60mm程度しか燃え進みません。

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    平成28年3月国土交通省告示で壁・床・屋根の燃えしろ寸法が位置づけされましたので不燃系の防火被覆をしなくても化粧で見せながら火災安全性を確保することが出来ます。

❺ 優れた材料品質

  • 加工が容易

    CLTは製造原版サイズが大きく大版の壁や床に使用することが出来ます。
    また、道路事情に合わせて大版を分割したサイズにも対応可能です。
    工場での加工度が高いので建て方作業の短縮が可能ですしCLTのほとんどの加工が工場内で行われますので安定した品質かが保たれます。

  • 1. 原版製造

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    厚み36mm〜300mm程度、大きいものは幅3m、長さ12mの原版を製造することもできます。
    それぞれ用途毎に実寸図に基づいて裁断され次の工程に搬出されます。

  • 2. 部材加工

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    実寸裁断されたCLTを加工する工程です。
    CLTのほとんどが大型の版を加工することができる専用の加工工場・加工機械にて加工されます。

日本CLT技術研究所は、CLTを活用した建物の普及と技術開発を目的に設立されました。

CLTで建築することによる特徴、メリット・デメリット、価格、構造、工法・構法、事例、建築可能なメーカーなど、世間の関心事に対して答えを提示できるための技術・ノウハウを蓄積しています。

加盟企業に対して、CLT建築に関する技術ノウハウや、CLTパネル、オリジナル金物といった建材、独自開発した構造計算システムを用いた構造計算サービスを提供して参ります。