平成30年4月20日、ライフデザイン・カバヤ株式会社は、
CLT建築でサステナブル社会に貢献することを目的としたネットワークとして『日本CLT技術研究所』を創設しました。
様々な異常気象、災害に見舞われている現代社会において、日本そして世界の将来を考えたとき、環境問題に目を向けずに進むことはなりません。
大きな自然の恵みから成るCLTの活用により、
未来を見据えた建築により、新たな都市風景を共に創造してまいります。
CLTとの出会い
銘建工業 岡山工場(岡山県真庭市)にて、新建材CLTと出会う。
日本CLT協会 入会
一般社団法人 日本CLT協会(会長 中島浩一郎)に入会。
CLT施工物件 第1棟目完成
CLT施工物件の第1棟目であるカバヤホーム倉敷中央店(岡山県倉敷市)が完成。CLTを水平構面として使用している。
共同技術開発会議 発足
CLT建築のさらなる発展と普及を目指して、大学教育機関と民間企業数社らと共同で、CLTを使用したオリジナル構法の開発に着手。
告示発表
2016年3月31日及び4月1日にCLTを用いた建築物の一般的な設計法などに関して、建築基準法に基づく告示が公布・施行。CLTが構造材として認められるようになる。
CLT施工物件 第2棟目完成
CLT施工物件の第2棟目であるカバヤホームCLT店(岡山県倉敷市)が完成。
第1回振動台実験 開催
2017年10月30日から11月2日の4日間、つくば防災科学技術研究所にて実大振動台実験を実施。
オリジナルLC-core構法 完成
大学教育機関と民間企業数社らと共同で独自のCLT接合専用金物などを用いる、オリジナルLC-core構法を共同開発。
オリジナルLC-core構法 認定
『LC-core構法®』がオリジナル工法として工法評定を取得。
事務所モデル完成
事務所型モデルとしてライフデザイン・カバヤ倉敷支店(岡山県倉敷市)が完成。
住宅モデル完成
36坪2階建ての一般販売モデルが完成。
大規模集合住宅完成
30戸のA社様社員寮(岡山県岡山市・LC-core構法プロトタイプ)が完成。
日本CLT技術研究所(NCL)発足
2018年4月に社内団体である「日本CLT技術研究所(NCL)」を発足し、全国フランチャイズ展開をスタート。
第2回振動台実験 開催
2018年7月17日から19日の3日間、つくば防災科学技術研究所にて実大振動台実験を実施。
構造計算ソフト 完成
業界初のルート3まで対応可能なCLTパネル工法専用の構造計算ソフトを開発。運用を開始。
商業施設モデル完成
商業施設モデルとしてライフデザイン・カバヤ福山支店(広島県福山市)が完成。広島県初のCLT施工物件となる。
店舗モデル完成
店舗モデルとして平屋建てのライフデザイン・カバヤ津山営業所(岡山県津山市)が完成。
構造計算ソフトバージョンアップ
構造計算ソフトに追加機能を盛り込む。運用開始。
集合住宅 II 完成
6戸の集合住宅モデルとしてS社様社員寮(岡山県浅口市・LC-core構法)が完成。
大規模集合住宅 III 完成
34戸の集合住宅モデルとしてN社様社員寮(岡山県倉敷市・LC-core構法)が完成。
ホテル完成
岡山市内にて、CLTを活用したホテルが完成。
戸建て商品をリリース
LC-core構法を用いたCLT戸建商品『THE CLASS | CLT』・『LAMI』をリリース。
工法評定追加
LC-core構法に新たな工法評定が追加されました。
幼稚園完成
隈研吾建築都市設計事務所が設計した幼稚園が完成。日本CLT技術研究所のオリジナル金物を採用。
「ガイアの夜明け」で紹介
日本CLT技術研究所のCLTの取り組みが『いま"木造"が大変貌!〜新技術が家と街を変える〜』という題名で放送されました。
オリジナル開発したLC-core 金物は一般流通金物に比べ性能値が約2倍。
壁倍率換算20倍相当の壁耐力を実現。
金物の開発は継続的に行われており、将来的には30~50倍相当を目指します。
オリジナル開発したLC-core構法構造計算システムを利用することで、LC-core構法に適した壁配置を簡易に判定。
耐震性能を維持したままCLTパネル使用量の削減が可能となります。
※日本CLT技術研究所調べ
LC-core構法は、高いポテンシャルを持つオリジナルCLTパネルと高耐力金物により高層建築で用いられる「コア構造」の考え方を木質構造で実現。
コア以外の空間に自由度が生まれると共に、床を大きく持ち出すなどのこれまでの木造建築では実現が難しかったデザインも可能にしました。
オリジナル開発したLC-core金物は一般的な本体露出のビス止め金物ではなく、CLTパネル内に収まる金物。
ドリフトピンで留め付けを行う金物のため施工時間も短い上に、CLT現し部分に使用した際にも仕上がりが美しく、CLTパネルのもつ木の美しさを損ないません。
LC-core 構法オリジナルCLTの厚さは木造軸組との関係性を重視し、120mm(5層5プライ)で基本設定。CLTのコア部分と補助材である軸組構造の取り合いがよく、スペーサーが不要になり無駄な工事が少なくなるだけでなく、CLTパネルの厚さも一般流通品よりも薄くなるため一棟あたりの木材使用立米が少なくなります。
一般的なCLT建築で、構造計算費用は、数百万円かかるという話も珍しくありません。
LC-core 構法は、日本で初めて設計ルート3まで対応した「CLTパネル工法」専用の構造設計システム【JOGA】を開発しました。
JOGAを採用することにより、スピーディーに構造判定を行い、かつ安価に構造計算書の提供が可能となります。
LC-core構法は工法評定(BCJ評定-LW0074-01)を取得。構造計算書の提出が一部省略になるだけでなく、確認申請提出時に評定書を添付することで一般のCLT建築に比べ審査期間が短くなり、着工へスムーズに移ることが可能となります。
LC-core構法専用のオリジナル接合金物は、一般的なCLT建築とは違い、その大半をCLTパネル生産時に取り付けを行うため、建築現場ではドリフトピン打込みによる組み立てに特化できます。
工場で金物を取り付けることで高い精度と品質が保たれ、現場での作業効率も上がり、工期の短縮や騒音の減少につながります。